楽しい人生を送るためのキャリアカウンセリング

自分らしく生きるための考え方や感じ方のヒント

私が会社でオタクを公言することにした理由について考えてみた

何度か言っているのですが、私はオタクです。アニメが好きなオタクで、春夏秋冬に始まるアニメは一通りチェックして、ハマりそうなものを片っ端から予約して、1話をみて今後継続視聴をするかどうかを決める・・ということをしています。アニソンのライブもやります。

しかし、前の会社ではオタクを隠していました(多分漏れ出てたけど)

そんな私が、今の組織では日々小説やアニメについて大量のオタク仲間達と語りちらしており、平気でオタクでない社員の人にも推しのアニメについてプレゼンする・・・というようなことが当然になりました。これ、どんなことが違ってこんなに変わったんだろう、と考えたところ、そのキーとなるのが「多様性を認める雰囲気」なのかな、思っています。

 

「それって変」という視線や反応があれば人は隠す

前の会社でオタクを隠していた時のことを考えると、隠していた、というよりも「オタクなんです!と明言したりアニメの話を安心してする、という雰囲気ではなかったので何となくできなかった」が正しいです。恐らくそんな話(アニメ系の話)になったこともあったのですが、少し踏み込んで話をしようとすると「うわ~オタクだー」とか「理解できない話だ」という雰囲気を察知し、それ以上は語らない・・となっていたのですね。

これは決して人類よすべてオタクになれという意味ではなく「こういうことに興味あるのかーなんかその話も面白そう」という相手に関する好意、もしくは「色んな人がいるよねー、うんそれっていいよね」という受容感を感じられるかどうかが、その人の個性を出すかどうかを決めるキーポイントになるのではないか、という話です。

 

今の組織はいける自信があった

私は今の組織に入る4年前からホームページやツイッターFacebookで発信情報をチェックしていました。ひとり親、LGBT、障害児保育等、「マイノリティ」の問題に光を当て解決をしようとする姿、そして「何か社員の人が好き勝手に発信している・・」という様子を見て、ああ、ここは皆が違うことが普通なんだろうなあということを何となく感じていました。なので、入社初日に全てのスタッフに送る自己紹介メールにアニメが大好きであることを公言しました。そして、返ってきた反応は「私も好きなので話しましょう」「おすすめのやつ教えてください」等好意的なものでした。本人は全然アニメを好きではない人でも「面白そうだから教えて」と言ったりふむふむと真剣に耳を傾けてくれるので、私も安心して楽しく話す・・というループになっています。

 

もっと社会全体が多様性に満ち溢れればいいのに、と思う

この「自分がそのままで受け入れられる感覚」というのは、人のモチベーションをぐっとあげる要因になります。そして、モチベーションをあげてもらった人は、他者に対しても興味と好意をもち、受け入れようという姿勢になります。

今世の中で起こっている批判や誹謗中傷は、まさにこの逆の理由でおこなわれていると思うのです。受け入れられないから、受け入れない。違う人は攻撃する。でもこれってとてもお互いが不幸なことだと思うのです。

もちろん、前提として「色んな考えの人がいていい」ので、「自分がこうだ!」という考えの人がいるのはそれはそれでいいと思います。しかし、「自分はこうだ!でも、そういう考えもあるよな」と、共感はできなくても、受け止めることができれば、もっともっと良い世界になるのではないかなあと思うのです。

人を変えることはできないけど、まずは自分が、「こういう考えもあるんだなあ」という器を広く広くもつことができたら、とそんな風に思う最近でした。

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