楽しい人生を送るためのキャリアカウンセリング

自分らしく生きるための考え方や感じ方のヒント

「働き方改革」の次は、「遊ぶように働く」と「個」がキーワード?

働き方改革」という言葉ができて大分たちました。実際にすべての企業にそれが浸透しているかは別ですが、政府方針としても発信され、すでに言葉としては新しいニュアンスは無くなってきています。実際、今の勤務先は「働き方改革」では先進企業で、元々はそれを魅力の一つに結構な数の応募が来ていました。

しかし、様々な企業で「働き方改革」が取り入れられてきている今、それだけでは勝負ができないのを感じています。要は、「働き方改革」だけでは、数ある魅力的な企業の中で優秀な人材を獲得するのは難しくなってきているということです。

この動きは今後ますます加速しているものと思います。(というか、それが望ましい社会の形なのですが)

では、「働き方改革」が実現された後。人々はどのような基準で企業を選ぶのでしょうか。私は少なくともしばらくは、心から今の会社で働きたいと思っています。例え、多少給与を積まれたりその他の条件がいいと言われてもです。

その理由を考えた時に、働き方改革の次のキーワードが「遊ぶように働く」と「個」なのではないかと思いました。

 

キーワードその1:遊ぶように働く

働き方改革」がきっかけかは微妙なところですが、仕事の形は画一的ではなくなってきています。転職が当たり前になり、副業を解禁する企業は増え、一つの企業で働く必要もなくなってきました。また、ITの発達に伴い、在宅やリモートでの働き方が可能になり、1日8時間や定時という概念も崩れつつあります。その様な中で、仕事の仕方も様々になりました。YouTuberという仕事がなりたつ時代。要は昔のように「仕事は嫌なことも我慢して奉仕するもの、そのかわりに賃金をもらうもの」というものではなくなってきています。

優秀な人であればいくらでも仕事も仕事の仕方も選べる。このような中で出てくるのが「遊ぶように働くことができる」というキーワードではないかと思います。

人は、得意で好きなものをしている時に最もパフォーマンスを発揮できます。では、それができるとなったら?他の企業よりかなり魅力的なのではないでしょうか。

私は元々もっと個々が自由に生きることができるために働きたいという思いがありました。同時に、人が輝く場を作ったり、ファシをしたり司会をしたりすること、企画業務を行うことが大好きで得意です。そして実際、色んな人がその人らしくあれる社会に向けた会社で仕事をしていて、基本的に好きな業務ばかりできています。もちろん、それに伴う面倒な作業は発生しますが、やりたいことのためなので苦になりません。毎日遊ぶように仕事をしています。(少なくとも、宝くじが5億円あたっても私は今の仕事やめません)遊ぶように仕事をしていると、勉強したいことが無限にでてきて、それがまた自分のスキルになります。そう、「遊ぶように働く」は働く上では「最強」なのです。

キーワードその2:「個」の尊重

キーワード1とかぶる理由もたくさんあるのですが、2つ目が「個」の尊重です。「個」の尊重とは、その人がその人らしくあれる、ということです。私は今、本業で人事をやっている他、キャリアカウンセラーとして面談や講義を行いつつ、キャリア関連の記事を書くライティング活動も行っています。また、趣味でバンド活動をやっておりバンドマンという顔もありますし、アニメが大好きなオタクという顔もあります。

今の会社にきて初めて、私はこれらすべてをさらけだし、それぞれの活動にそれぞれの活動が少しづついい影響を及ぼしている、という経験をしています。バンドの友人が会社のイベントに来てくれたり、会社の人と同じアニメを見たり、本業の仕事でキャリアカウンセリングのときに得たスキルが生きることがあります。また、このブログを社員が読んで感想を伝えてくれることがあります。元々自己肯定感が高い方ではありますが、より、それを後押ししてくれる環境だと感じています。これもまた、「どこの企業でもいい」とは思えない、ものすごい魅力です。

 

少し前に「ティール組織」という人事・組織の本が流行りました。ティール組織は簡単に言うと、ビジョンでつながった個人が個を生かして仕事をする。要は「上」や「命令」という概念とは違い、個々が自分のできることを自分で考え、裁量を持って仕事をすると良い組織になる、という組織の形なのですが、これが流行ったのは「このような組織のほうが活躍できる!」と感じる人が多いという裏返しではと思います。

 

そういった意味でも、やはり「遊ぶように働く」「個」は次のキーワードだと思うのです。

 

未だに長時間労働がおさまらない、従業員の人生を無視して上から押さえつける企業というのは、これからどんどん選ばれなくなってくると思います。「働き方改革」という言葉が公的に認められたことで、たくさんの労働者が今までの働き方のおかしさやもっといい企業がたくさんあることに気がつく機会が増え、これはますます加速するでしょう。

 

個人的には、魅力的に感じてもらえるような組織をつくっていく人事でありたいと同時に、対個人活動としては、今理不尽な環境で働いている人たちに向けて、「もっと自分らしく生きられる道がある!」ということを伝えていくようなことができればと思います。ゆくゆくは、今は理不尽なことをしている企業に、魅力的な企業になる手伝いみたいなこともできたら。

 

というわけで、今回はちょっと小難しいですが「働き方改革の次」というお話でした!