楽しい人生を送るためのキャリアカウンセリング

自分らしく生きるための考え方や感じ方のヒント

やりたいことを見つける方法

先日、複数の学生の就職の相談にのる機会がありました。その時、ちらほら聞かれた言葉、それが「やりたいことが分からない」です。一見意思がないように見えますが、当然のことだと思います。なぜなら、実際に働いたことがない状態でやりたいことを考えろ、というのは中々無理な話だからと思うからです。逆に、「これがやりたい!(広報がいい、人事がいい、商品開発がしたい)」という場合もありますが、思い込んでいるだけでそこにいたるプロセスや根拠まで考えがいっていない場合もあります。

今日は、少しでも自分が「やりたいこと」に近づく方法について書いてみたいと思います。

 

正直、やってみるしかない

先に結論を書いてしまうのですが、やりたいことを見つけるには、とにかくやってみるしかない、と思っています。このやってみる、というのは、何も実際のその仕事でなくてもよいのです。類似するものや興味を持ったものをとりあえずやってみるだけでもかなり大きな収穫があります。

例えば、私は「人前で話す、誰かに伝える」というのが昔からとても好きで、アナウンサーになりたい!と思っていた時期がありました。そのため、まずはやってみよう!とアナウンススクールに通い始めたのですが、ある日「カメラテスト」という授業がありました。カメラの前で、原稿を読む。

・・・その自分が読んでいる映像を見て気がついたのです。

「私、自分の顔あんまり好きじゃないのにこれが画面に大写しになるどころか放送されるとか耐えられないわー!うわー!無理無理!!!」と。

嘘みたいな話なのですが、本当に、やってみるまで気づかなかったのです。

これ、実は周りの人からも同じ様な話をよく聞きます。

「どっちかっていたら理系だから理系の学部に進んでSEかなあと思っていたけど、やったらとにかく辛くてとても仕事にはしたくない」

「人と話すの好きだから営業!って思っていたけれど、ノルマとかあると全然ダメなタイプだった・・」

逆に

「正直語学とかすごく苦手だと思ってたけど、ちょっとやってみよう!と思ってやってみたらすごく面白くて。そのあと留学も行って、海外の方が合うなって思ったんだー」

「アクセサリー作るの好きで、でも商売になんて絶対にならないと思っていたけれど、試しにネットで売ってみたらすごく人気がでて・・・」

そうです。やりたいことがあるにしろないにしろ、とにかくやってみるのが大事なのです。

 

やってみてよかったらやりたいことが増える

前に私がバンド活動をしている、という話をしたことがありますが、私は元々ピアノしか弾けませんでした。もっと幅を広げたい、を思っていたところ、友人に「セッションに参加してみない?」と誘われ、見よう見まねで一番安いカシオのシンセサイザーで音を設定してセッションに参加をしました。その時に「音選び上手だね!」と言われたのが嬉しくて、「もっと色んな音を出せるようになりたい!」と色んなシンセサイザーについて、また、どこの値をいじればどんな風に音が変わるのか、等を勉強するようになりました。もちろんプロでもなんでもないのでアマチュアのレベルではありますが、今では自分がやりたい、とおもうレベルの範囲では、好きな演奏ができるようになりました。 

そう、「やりたいこと」とは、小さな成功体験の積み重ねで広がっていくものだと思うのです。ですから、今「やりたいこと」がない人におすすめしたいのは、少しでも興味があったことについて、まず小さくてもいいから挑戦する、ということです。そうすると、「これはできそうだ」(または「これは向いてなさそうだ」)というのが掴めてきて、自分がどんな分野なら楽しくできそうか・・なんてものが少しづつ見えてきます。

 

ちなみに私はキャリアカウンセリングや組織や人や採用についての分野の勉強をするのが大好きすぎて、仕事のためでなく普段から勝手に本に手が伸びてしまいます。そして、勉強しているとまた新たに勉強をしたい分野がでてきます。

 

というわけで、本日は「やりたいことの見つけ方」についてでした。

今気になっていること、是非一歩踏み出してやってみてください。

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