楽しい人生を送るためのキャリアカウンセリング

自分らしく生きるための考え方や感じ方のヒント

配属先や転職先で一刻も早く馴染んで活躍するための立ち回り

4月も2週目。早い方だと1週目で集合研修が終わり配属された方、中途入社や異動でも怒涛の挨拶回りやPC設定等終わり自分の業務を始める、という段階の方も多いのでは無いかと思います。

この、配属されて初期の立ち回り、とても大事です。転職3回、なんだかんだ早い段階で馴染むことができた経験といくつかの失敗談を踏まえ、極力早く溶け込み、かつ極力早く存在感を出していく方法を書いてみたいと思います。

 

1.とにかく最初は自分のやり方は一度捨てる(行った際のやり方を覚える)

最初はとにかくコレです。私達はそれぞれ自分のやり方や考えがしみついています。中途の方は「前の会社のやり方」、学生ならば「自分の習慣や考え方」が強くあります。しかし、配属されてしばらくはここを一切忘れるのが、逆に1番早く自分色を出す近道なのです。

3回転職した私が、最も地雷ワードだと感じた言葉をお伝えします。それは「前(の会社)はこうだった」です。その会社、部署にはそこが積み上げてきた経験・それを元にしたルールがあります。もちろん、それが全部正しいなんてことは絶対にありません。新卒の方なら「この研修やルール意味あるの?」なんて感じることもあるでしょう。しかし、そのルールを理解しない者がした提案は、それがどんなに合理的なものであっても「あなたはここのこと分かってないから」の1つで却下されうるものになってしまいます。その提案が正しければ正しいほど、この時点で却下されるのは勿体無いことです。

まずは、そこのルール、そのルールになった背景をとにかく素直に着実に把握します。ここで「ああ、この人はここのことをよく理解してくれようとしている、してくれた」という信頼を勝ち得て、初めて「こうしたほうがよいのではないですか?」が効きます。騙されたと思って徹底してみて下さい。

 

2.要人(キーマン)を把握する

これも後々意見を通すのにとても重要なことです。それぞれの会社や配属先には必ず「キーマン」がいます。それは管理職とは限りません。時に管理職よりも先に意見を聞いたほうが良い方がいる場合もあります。特に部署横断で物事をすすめる部署に行った場合、各部署の「キーマン」を把握するのが1番の近道です。

ちなみに以前のブログに少し書いたのですが、2社目の中国外資の企業に転職した当時、それまで人事が3ヶ月に1人やめていた関係でほぼ中国のメンバーで構成される開発部が全く人事のいうことを聞いてくれず、勤務表がでてこない→勤怠がいつまでも締められない→給与計算が無駄に1ヶ月かかる、という事象が発生していました。

ここで注意深く関係性を見ていると、開発部長が部の皆さんから大変慕われていることが分かりました。加えて、中国人の人間関係の本を読みました。どうやらこの方とお近づきになれば沢山のことが解決しそうです。そこで、お昼についていったり、何かルールを作りたい時はまずこの方に相談することにしました。すると、どんどん優しくなるどころか協力してくれるようになり、それにつれて他の中国メンバーもどんどん親しくなり、退職前にはほぼ中国人メンバーだけが呼ばれる餃子パーティーにまでよばれるようになりました。ちなみに3社目でも「役員の方々を説得したいならまずこの人を説得するといい」という方がいらっしゃり、先に相談するとすいすい提案が通るようになった、ということがありました。

このように、「絶対に外してはいけない人」をいち早く把握すると、後の仕事がやりやすくなります。

 

3.絶対に愚痴を言わない

これは2社目最初のときに学んだことです。私は基本的に会社の愚痴はいいません。しかし、一度だけ「言わされてしまった」ことがありました。2社目、「私を育てる」と言って採用した方が私の入社とほぼ同時にやめたのですが、詳しく言うと引継ぎの関係で1週間だけかぶっていました。私はOJTになるはずだった人を失うことを把握しつつわけもわからないまま、とにかく吸収するのに必死で、それでも、習得したかったことではあったので自分なりに楽しく取り組んでいました。そんな時、こういう風に聞かれました。「大変でしょう?こんないきなり全部やらされて」と。

私はいや、まさかあなたが辞めるとは・・と思いつつも、「いえ!こういう修羅場っぽいの結構好きなんで!」と応えました。お姉さんはとても不満そうでした。

そして、業務を引き継ぐ度に「大変でしょう?」と聞かれました。本当に毎回聞かれます。仕方ないので、一度だけ「まあ未経験なのでそれなりに大変ですけど・・」と応えました。その次の日、上司に呼ばれました。

「なんか大変で辛いんだって?大丈夫?」

「えっ全然平気ですけど・・」

どうやら、大変だ、と応えたことをいきなり業務を押し付けられてすごく苦しんでいる、という話にされてしまったようです。(ちなみに上司以外にも言いふらされていた)幸い上司は「不満持って辞める人の話だから無視しとくね~お互い何言われても無視しよ!」と言ってくれ、すぐ誤解は解けたのですが、マイナスな情報ってどんなに小さくてもどう伝わるかわからないな・・と恐ろしくなりました。

それから、どんなに強がりでも社内ではマイナスのことは絶対に言わないことに決めました。溜まった時は一切関係ない友人や家族に言って終わり。それ以降この手のトラブルは一切ありません。※もちろん、信頼できるOJTや上司に困っていることを相談するのはアリです!ただそれ以外の人は基本的にやめておくに越したことはない。

 

今の組織に来てからは、入った当初から「で、あなたの意見は?」とすぐ聞いてくるような社風だったのでここまで気を使ってないのですが、少なくとも一般企業ではこれらは全部当てはまりました。もし、今新しい環境に配属されて上手くやっていけるか不安、もしくはちょっとちぐはぐしている感じがする、と感じられる方は、上記チェックポイント、ちょこっと覗いてみて下さい。