楽しい人生を送るためのキャリアカウンセリング

自分らしく生きるための考え方や感じ方のヒント

資格の勉強を始める前に考えたほうがいいこと

今日は新卒採用でも中途採用でもよく出る資格についての話です。

本当~~~~によく出る質問なのですが

「とった方が良い資格はありますか?」

「どの資格を取れば有利になりますか?」

・・・そこが自分でわかっていない段階であれば勉強を始めるのは少し待って下さい。

 

資格の勉強を迷いなく初めていい場合

資格の勉強を迷いなく初めていい場合が2つあります。

それは

1.役に立とうと立たなかろうとその勉強がしたい!楽しいから勉強したい!

例:アロマ大好きで体系的に知りたい!食べるの大好きで料理の資格がとりたい!等

2.今している仕事又は自分が就きたい仕事ややりたい仕事にその資格が不可欠、もしくはあると役に立ったり有利になる場合

1.は書くまでもないのですが、好きでしたいのならばやらない理由がありません。好きでしていて、せっかくなら資格もあったら楽しいな、というのはとても素敵な理由です。

そして2もやらない理由はありません。やりたいもののために必要なことなのですから、モチベーションも続くでしょうし、未経験職種の場合、その仕事に適性があるかどうか自分に再度問いかけるきっかけにもなります。

 

順番が逆のケースが多すぎる

はじめに書いた「何の資格をとれば有利になりますか?」はまさに2と順番が逆です。「何か」資格をとれば、「何か」に有利になるのでは、という発想ですね。しかし、本当に就職や転職を成功させたいのであれば、「こういう会社やこういう職種になりたい」という思いがまずあり、その達成のために何が必要なのかを自分で分析し、それにあったPRをすることが必要です。

しかし、「今のままではダメな気がする」という不安から、とにかく資格をとれば何か素敵なことが待っているかも知れない、という発想で勉強からはじめてしまうと、時間を無駄にしてしまう可能性が高まります。

 

戦略なき資格の勉強は、挫折と、取得できても役に立たない確率が高い

数回前にこのようなブログを書いたのですが、資格試験の勉強は非常に孤独で、難しい試験であればあるほど時間をつぎ込むことが必要となります。

そのため、そもそも戦略を立てていない(特にやりたいことの方向性も決まっていないのにいきなり資格をとろうとする)場合、モチベーションが曖昧なので挫折する確率が高まります。さらに、勉強だけは得意で資格はとれたとしても活用する方法を考えていないということになります。

ものすごく大げさに言うと、「とりあえず就職に役に立つって聞いたのでTOEIC900点と、最近は介護系がいいって聞いたので社会福祉士と、あと人気だって書いてあった社労士をとりました!何か私にあった仕事ありませんか??」です。

 

資格の前にどういう方向性に進みたいのか考えてみる

要は、向かう方向性すら決まっていない状態で資格をとっても、あまり役にたたないということです。面接官の立場としても、沢山の資格を持っていても、一貫性がなかったり、取得した理由がはっきりしない内容が返ってくると全く魅力に感じません。むしろ資格がなくても、その職種に必要なスキルやマインドをよく理解できていて的確に返してくれる人の方が魅力的です。

 

というわけで、今回は資格取得の前に考えていただきたいことについて書きました。次回は採りたい資格ができた方向けに資格勉強のコツについて記載します。

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