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いいマネジメントとは。私を変えた3人の神上司

自慢になってごめんなさい。正直、私は上司運がとてもいいです。

前回のブログで紹介した通り現在4社目になるのですが、ただの一度も嫌な上司にあたったことがありません。むしろ、何でこんないい人たちばっかりなのか?と自分の幸運に感謝するほど、素敵な人達です。今日はその上司達のエピソードを紹介しながら、良いマネジメントとは何かについて書きたいと思います。

 

神上司1:【対等】どこまでも対等!納得できるまで議論に付き合い転職の斡旋までしてくれた第二の父

この上司と働いたのは二社目の中国外資にいたときです。詳しい経緯は前回のブログにあるのですが、この上司とは同時入社でした。小さい会社だったので人事は二人のみ。そんな環境で一緒に働いたこの上司のすごいところは「どこまでも対等」だったところです。

年齢差20歳、人事経験差も20年以上差があり、上司はいくらでも経験や年齢を理由に私の意見を潰すことも無視することも可能でした。しかし、一度もそれをしませんでした。小生意気だった私は経験もないくせに常に意見を言ったのですが、間違ったことを言った時ですら、私が経験がないという理由での否定は一切せず、納得行くまで議論をしてくれました。

そして、そんな上司だからこそ、逆に私はこの人の言うことを聞きたい、この人の役に立つにはどう立ち回ればいいか、と自然に思うようになりました。さらに、最後にリストラ業務が始まった頃、本当に胃が壊れるくらいストレスのある仕事をしていたのに、上司は「今でちゃったほうがいい。◯◯(私)なら大丈夫。もっと大きな所にいきなさい」と転職活動まで手伝ってくれました。どこまでも対等で、そしてどこまでも懐が深い人でした。

 

神上司2:【信じて任せる】「やれると思ったから任せた」今までの慣習よりも論理性と部下の力を信じ、惜しみなくチャンス与えてくれた尊敬してやまない人

3社目の携帯電話の販売代理店に入社した時に上司になった人です。この方のすごいところは、とにかく信じて、チャンスを与え続けてくれたところです。

私が入社した当初、採用説明会での説明は課長(この上司)が行っており、女性スタッフが人前で話す、という機会はほぼありませんでした。しかし「決裁で忙しい課長がこの業務に大量に時間を割くのは勿体無い、また、年代が近い人のほうが学生には響きやすい」と思い、私にやらせてほしい、という話をしました。

それを聞いた上司は、「よし、じゃあやってみて!」といって、今までの慣習を気にすることなく、すぐにやらせてくれました。そして、その仕事ができる、ということが分かると、役員への説明や大きな企画、その他人前で話すようなプレゼンの機会等、次から次へとチャンスをくれました。さらには、家の事情で関西へ行かなければならなくなった時も、「あなたの仕事ならあっちでもできるよ。感謝するならやれるってことを証明して」と色んな所に掛け合って、そちらで働けるようにしてくれ、東京に戻れるようになった時もすぐに動いてくれました。(通常は辞めるのが普通の状況でした)大きめの会社でしたから、沢山反対もされたと思います。それでも、部下の力を信じ続け、活躍できるようにチャンスを与え続けてくれました。仕事では泣かない私ですが、この上司が異動する時は、泣きました。

 

神上司3:【長所を伸ばす】「苦手なところよりも得意なところに集中して」苦手な所にフォーカスしなかった初めての上司

こちら、現在の上司です。この方の最も尊敬しているところは「苦手なところよりも得意なところを伸ばして。苦手なところはそれが得意な人がカバーする。そのかわり得意なところでそれが苦手な人をカバーして」という考え方です。これ、言えそうで中々言えないことだと思うのです。

私は正直細かい作業やコツコツした事務が苦手です。なるべく発生しないように仕組み作りをしないと、すぐに漏れるし間違えます。今までの会社でも、評価面談では必ず突っ込まれ、目標としていれるように指示されていました。しかし、この上司は、「もちろん起きないように仕組みづくりはしていってほしい。でも、そこにフォーカスしすぎていいところが失われるのは勿体無い。得意な所は思い切りやって。その上で起きたことはカバーする」と言ったのです。目からウロコでした。私もこんな上司になりたい、と心から思いました。初めての女上司であることもあり、私のロールモデルでもあります。

 

【対等】【信じて任せる】【長所を伸ばす】

この3人の上司に共通していること。それは、部下を一人の人間として対等に見、年下であろうが経験が少なかろうがきちんと意見を聞くところ、そして、部下の良いところ・得意なところを的確に把握し信じて任せることのできる度量です。

「自分が責任を負いたくない」そう思うと、どうしてもミスや失敗の少ない方を選ぶ、というのが人間の本能だと思うのです。しかし、多少そのリスクをとってもいい影響があると思える方に判断ができる、そして万一なにか起こっても責任をとる覚悟ができている、そんな人が「いい上司」なのではないか、素敵な上司と巡り会えた私はそんな風に思うのです。

 

良い上司の下につくと、本当に成長できます。本気でこの人の役に立ちたい、期待に答えたい、と思うので、自主的にいい仕事ができるからです。

良い上司の下につけるかは運もあると思うのですが、少なくとも、自分が良い上司や先輩になることは出来ます。私も、いつか部下を持つ日がきたら、この上司達のように部下の力を信じて、伸ばすことのできる上司になりたいです。

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