2020年は、「愛」をテーマに
明けましておめでとうございます!
とてもよい天気で、いい年の予感しかしませんね🙌
年の初め。決意が大事なので、今年もテーマを決めました。
今年のテーマは「愛」です。
これは私の人生のテーマでもあるのですが、改めて大事にして、この先進むための起点にしたいので、これにします💪
以下詳細。
1.まずは自分に愛
・「自分で選択する」ことを大切に。
→重要な選択は、「最適解」ではなく「納得解」を選ぶ(もちろん人の気持ちは引き続き考えるが、それで自分の気持ちを蔑ろにしない)
・健康第一。無理しすぎない。運動
→漢方続ける、筋トレ続ける、月2回は何も入れない日確保。その2日は自分のために使う。
・昨年に引き続き、毎日の3行リフレクションを続ける
2.周りの人に愛
・自分から声をかける、サシで話す
→苦しそうなときとにかく声をかけられるように。飲み会を減らし、サシで話せる機会増やす
・家族を大切に
→仕事を理由に甘えすぎない。お互いの考えを伝え、話し合う時間を定期的に持つ。
3.仕事に愛
・ビジョン第一
→なんのためにスキルアップしたいのか忘れない。私が頑張るのは、自分の地位や名誉のためではなく、いい社会を作るための力が欲しいから。その力をどう周りに影響したいのか、ビジョンに向かって何をすべきか、考えて選び、行動する
→それを達成するための勉強をする。(今年何を勉強するかは決めているけれど、今は秘密)
・余裕を持つ
→「ビジョンやスタッフ全体のための最適解」を出すための心と作業の空白を持つ。余裕がないと保身に走る
・一緒に頑張る
→一人で頑張らない。自分のチームだけで頑張らない。自分の組織だけで頑張らない。
上記行動のための具体的な数字は、手帳に落としていきます。
昨年、たくさんの勉強をして、それが発揮できる機会のためには、思い切り予定を詰め込んで。
それはすごく意味はあったけれど、ヘトヘトパンパンではできないことがたくさんあることに気が付きました。
「愛」を十分に発揮するために、勇気を持って心も体も余白を作る、そんなことが必要なのかなと思ってます。
愛情とパワーいっぱいな年にしていくので、今年もたくさん関わってください!
ラブ!
「自分を変えたい!」変えられる人と変えられない人の違い
なやかや人のキャリアや悩みについて聞くことが多いお仕事をしていて、その中でよく聞く言葉があります。
それは
「自分を変えたい!」
やめたいのにやめられない悪習慣だったり、
前進したいのに進めなかったり、
嫌なことばかりに巻き込まれたり。
そんな時、人は「変わりたい」と願います。
ですが、実際に変われる人と変わらない人がでてきます。
最近この違いについて考えていたのですが、「一つにまとめるとしたらこれなんじゃないか」というものにたどり着きました。
それは
「自分の思考や失敗のパターンと向き合い、認め、行動を変えるかどうか」
…無理やり一つにまとめたのですが、3段階あります。
1.自分の思考や失敗のパターンに気がつく
なぜ前に進めないのか、なぜ同じ失敗を繰り替えすのか。この裏には自分の思考のクセや失敗のパターンが潜んでいます。
が、しかし。人は自分の失敗など認めたくないし、自分の思考のクセなんかできれば見たくありません。
そのため、気がつく一番大きなチャンスは、人からの指摘だったりします。(要は自分では気がつけないので悪習慣になっている)
1on1なり、友人からなり、何かで気がつくきっかけになる瞬間があります。
ここで「お前なんか何もわからないくせに!」となるか、「もしかしたらそうかもしれない?」と考えるかどうかが、まずは分かれ道です。
2.向き合って認める
パターンに気がついても、それを受け入れるのはきついことです。
大抵すぐには飲み込めません。反論したい、反発したい、向き合いたくなんかない。
でも、変わるために必要なのはこれではないのだろうか?
苦しいながらも真正面から向き合っているうちに、「ああ、これが原因だったんだ」と認める過程に入ります。
3.行動を変える、行動する
2.までいったらあとはやるだけです。が、分かるのと実際行動をするのには天と地ほどの差があります。「パターン」は長年かけて形成されてきたものが多いので、すぐに変えられるほど甘くはありません。
ここでパターンを変えられるのは、「行動」だけです。小さくてもいいから、実際に、パターンと違う実績を積んでいく。そうすることで、変わっていきます。
変わりたいのに変われない、という場合、この3つのどこかで引っかかっていることが多いです。
パターンに気がつけてない、気がついても認めたくない、認めても動きたくない。
まずは自分がどこでひっかかっているのかがわかることが、変わる第一歩です。
「自分を変える」というのは、何かしら過去の自分と決別する過程が発生します。
それが、「今までの自分を否定する」ような気持ちになるのかもしれません。
しかし、今までのパターンをでることは、今までの自分を否定することではありません。
表現が難しいけれど、少し外から「ああ、そこで引っかかってたんだね。十分頑張ったから、そろそろでてもいいんじゃないかな?」と自分で自分に声をかけるような、そんな過程なのかな、と個人的には思っています。
もし自分を変えたい!と思う時が来たら、こんなことを考えてみるといいかもしれません。
自己肯定感を上げることは筋トレと似ている
今年に入ってから筋肉をつけるためジムに通い始めました。
始めた理由としては、虚弱体質で体力がなく、体がひょろひょろなので、どうにかしたいな~と思っていたからです。
筋トレって本当に日々の積み上げで。急にムキムキにならないし、ちょっとさぼると元にもどっちゃうし、筋肉痛も痛くて嫌になることもあります。
で、この過程、自己肯定感低いところから上げる過程にすごくにているな・・・と。
というわけで、今日は自己肯定感を上げていく過程について書きます。
■不器用で自己肯定感超低いマンだったこども時代
今でこそ、「自分に自信がありそう!」とか「自己肯定感高そう!」と言われることが多くなってきましたが、いやいやいや。
「真逆」です。
本質的には本当~~にどんくさくて不器用な人間です。
50m走は10秒かかるし
夕飯運ぶのを手伝っている最中に運んでいるご飯を落とすし
先生や友達に言われたことを延々と気にして胃を痛めている
とても不器用な子どもでした。
それでも、「できないままじゃ嫌だ」と思って努力だけはしてきました。
勉強を頑張り、部活も頑張り、学校以外の活動もして。
それなりに結果は出たし、人からはそれなりに褒められたり認めてもらっていた方だと思います。
■自分はできない人間だ
それでも、どこかでずっとこんな気持ちがありました。
「自分はダメでできないから、頑張らないといけない」
「自分なんかを頼ってくれるのはすごいことだ。頼まれたことはできないと
嫌われてしまう」
高校になり、大学になり、社会人になってからしばらくしても、これらの想いはずっと私の中にありました。
みんなが信頼してくれているのは、みんなが嫌がっていた部長を引き受けたからだよね…自分は頑張らないときっと就職もできないから、とにかく色んなことに調整してみないと…早くスキルを身に着けないと私なんか特徴もないし…
努力して、どんなに周りの人が褒めてくれても、いつもどこか心は晴れませんでした。
「私が頑張らなくなったら人は離れていく」というような気持ちがいつもどこかにあったように思います。
■失敗で気がついた「自己肯定感の低さ」
で、そんなことをしている時に転機が訪れました。
人の頼みを断れなくて、仕事もプライベートも予定はぱんぱんになり、ダブルブッキングをしたり、どれもよいパフォーマンスを出せない、ということが続いたのです。
アウトプットが中途半端になることで、信頼も落としたと思います。
そして更に自己嫌悪へ…もう、最悪の負のスパイラルです。
どうにかしなければ!と反省して反省して、内省し、色んな本を読んで
振り返った末に行き着いた根本的な原因。
それが「自己肯定感の低さ」でした。
本にはこんなことが書いてありました。
「人から肯定をしてもらわないと自分を認められない」
「人からNOを言われると、自分自身がすべて否定されたような気分になる」
私のことだ・・・
そこには、「セルフトーク」について書いてありました。
セルフトークは、無意識に自分で自分にかけている言葉のことで、1日5万回ほども繰り返されているといいます。
当時の私の強いセルフトークは
「私はダメな人間だから、自分を犠牲にしても頑張らないといけない」
「できることがないと価値がない」
「頼み事を受けられている自分にしか価値がない(頼まれなくなったら終わり)」
でした。
■セルフトークを書き換えてみた!が。
本によると、これを書き換えるのが大事らしい。ふむふむ。
ということで、一旦書き換えてみました。
「私はダメな人間だから、自分を犠牲にしても頑張らないといけない」
→「今の時点で結構頑張っているし、できなくても大丈夫」
「できることがないと価値がない」
→「そのままの自分で十分価値がある」
「頼み事を受けられている自分にしか価値がない(頼まれなくなったら終わり)」
→「やりたいことをやればOK。大事な人はいてくれる」
これで書き換えられました!自己肯定感急上昇!やったー!
となればよいのですが、まあそんなことはまったくなく。
心が全くついていきません。なにせ、25年近くずっと自分にかけ続けていた言葉です。無理やり作った言葉よりも、ずっとかけ続けていいた言葉のほうが楽です。
■少しずつ現れた変化と、やってみたこと
それでも、少しずつ、本当~に少しずつ、変化がありました。
まず、自分のセルフトークに気がつくようになりました。
「あ、私いま頑張らなきゃダメって思ったわ」
「あ、今好かれたくて、やりたくないことやろうとしてるわ」
こんな感じで。
そうすると、前は何も考えずにやったり引き受けたりしていたことについて、一旦考えるようになりました。
加えて、その頑張ったことについて小さく日記に書くようにしました。
・レシートいらないですって言えた←最初本当にこんなんでした…
・今週会いたいって言われたけど、来週にしていい?と言えた
・今日は頑張るのをやめてマッサージにいったら良かった
そんなことをしている内に、自分がどういうときに無理をしてしまうのか、本当は何はやりたくて何はやりたくないのか、割と自分って頑張ってるのかも、と思えるようになってきました。
■成長は少しずつ。筋トレのようなもの
毎日うまくいくわけではなくて、超自己嫌悪デーもあります。
自己肯定感上がったと思ったら下がってると思う日もあるし、進んでるのか進んでないのかも分からないときもありました。
それでも、少しずつ自己肯定感は上がっていきました。
ポイントは
★自分の無意識のセルフトークに気がつく→必要に応じてそのセルフトークになった経緯も振り返って受け止める
★少しずつ改善チャレンジし、できたら自分も褒める
です。他人から褒められるのではなく、自分で自分を褒められるようになるのがポイント。
これ、筋トレみたいなものだなと。
1日では全然筋肉つかないし、鏡みてひょろひょろの自分にがっかりすることもあるし、そのくせ筋肉痛は痛い。
でも、1ヶ月続けてみたらちょっと体がしまってきている。
そんな感じ。
そして、それは今も続いています。少しサボると元の自分に戻ってしまいそうになるので、今も毎日日記を書いて、セルフトークに気がついたら修正。(たまにコーチング→筋トレでいえばパーソナルトレーニングの力も借りる)
だから、今自己肯定感を上げたいと思っているのに中々上がらなくて苦しんでいる人にも、大丈夫ですよ!と伝えたくてこれを書きました。
上げていく過程は苦しいけど、その苦しんだ分人に優しくなれると信じて、前にいきましょう💪
「嫌い」や「苦手」はキャリアの指針になる
突然ですが。
「嫌い」や「苦手」って、基本的にはすごくネガティブな言葉ですよね。
いい人間でありたいと思えば思うほど、「嫌い」という感情や「苦手」なことは見なかったことにしたいし、できればなんでも好きでできた方が人生だって楽しい。
私は仕事上相談業務をすることも多いけれど、がんばり屋で一生懸命な人ほど、「嫌い」とか「できない」という言葉は使わないようにしているのを感じます。
でもでも。
「嫌い」にしっかり向き合うこと、そして「嫌い」から前に進むものは、確実にあります!ので、今日は「嫌いもキャリアの指針になる」ことについて書いてみます。
本当にどうしても「嫌なこと」「苦手なこと」は自信をもって避けていい
日本では「苦手なことは克服すべき!苦しんで克服するのが偉い!」というのが強いように思うのですが、私はそうは思いません。
例えば、私は細かい作業と連続して同じことをする作業がとても苦手で嫌いです。
入力は間違えるし、緻密さが要求される仕事は抜けます。もちろん、抜けることが分かっているので仕組みでカバーしたりダブルチェックしたり・・と抜けない仕組みを作ってがんばっているのですが、元から緻密な人にはとてもかなわないし、がんばっても抜けたりして、本当に落ち込みます。
で、例えば、こんな私が「スキルがある事務職・・・そうだ、経理だ!」と経理を目指したとします。
・・・うん、多分すごく辛いことになりますね。
要は、「どうしても苦手なこと、やりたくないこと」を職業選択や業界選択で避ける、というのも、立派なキャリア選択の一つだ、ということです。
恋は盲目とはよくいったもので、特に「この会社が良い!」「この職種しかない!」
と思うと、この「苦手」「嫌いなこと」を見ないふりをしてキャリア選択をしてしまう、ということが起こりがちです。そして結果は・・・中々つらいことになります。
ですから、キャリア選択において「苦手や嫌いを把握して、それをきちんと避ける」
というのも立派な戦略である、といえます。
「これは許せない」からやりたいことが見つかることもある
私はいま、親子に関する社会問題を解決するNPOにいます。
私が今の団体にいる理由を一言で言うと、「今の社会の状態が許せなくてどうにかしたかったから」です。
社会人になってから、すごく優秀な女性や、仕事を続けることを望んでいた友人が、
結婚や出産育児を原因に次々と仕事を諦めていく姿を見てきました。そして、自分自身も「自分が女性であること」の壁にぶち当たってきました。そして、色々調べた末に行き着いた結論が、「社会の方を変えないとダメだ」でした。
回りくどくなりましたが、要は「今の社会の仕組みが嫌→変えたい」と思ったのです。
もちろん、もっとキラキラした人を増やしたいんだ!というポジティブな気持ちもありましたが、どちらかといえば、「今のままの社会に住むのが嫌」でした。
「嫌」というと、なんだか何も生まれないような気になりますが、世の中の便利なものもサービスも、元は「こうなったらいいのに」から生まれたものがしめています。
もちろん、「これがしたい!」「これが好き!」からの選択ができれば最高なのですが、「これは嫌だ!」から生まれる「やりたい」もあるのではないでしょうか。
「嫌い」に向き合うと、避けるべきことややりたいことが見えてくるかもしれない
キャリアの方向性を決める時、よく言われるのは「得意」や「好き」に向き合うことです。
しかし、上記に書いたような理由から、同時に「苦手」や「嫌い」に向き合うことも、
私はとても大事だと思うんです。
もし、これからキャリアの方向性をシャープにしていきたい、と思う時。是非自分の中の「苦手」や「嫌」に向き合うこともしてみてください。
新しい発見があるかもしれません。
「”女性のキャリア”を真剣に考えるとなんでこんなしんどいの?」問題について推奨本と共にまとめてみた
「ただ仕事が好きで働き続けたいだけなのに、なんでこんなにしんどいんだ・・・?」
「ずっとバリバリ仕事がしたい!」と、就職活動で「総合職」を目指し、実際に「総合職」を目指して就職活動をしはじめてから今まで、何度もぶち当たってきた壁。仕事を続けたいのに両立ができないと肩を落とす友人。優秀で続ける意志もあるのに家庭の折り合いが原因でやめていく同僚。
原因は「女性であるから」
いや、原因をただこれだけにするのは暴論なのですが、すごくシンプルにするとそうだとしか思えない!ということを、たくさんたくさん目にしました。仕事が好きで続けたい、自分の足で立ちたい。そんな純粋な願いが、実質「女性であること」が原因で折られていく数々の現場が納得できなくて、自分自身もそんな場面に出くわして、本当に色んな本を読んで活路をさぐりました。
今回は、私が今まで読んできたいろいろな「女性のキャリア」に関する本から抽出した様々な「壁」と、その「壁」への理解や対処法を理解するのに役に立ちそうな本(一部サービス)を絡めつつ、まとめてみました。少しでも、壁で苦しむ人の参考になれば。
★前置き★
考え方は人それぞれです。私は、全員が働くのが正とは思っていないですし、結婚や出産が前提、とも思っていないです。(結婚や出産が絡むと問題が複雑になりがちなので特に今回の話題だとでてしまう、というだけです)それぞれの人が心からしたいようにできる社会にしていきたい、が根本にあります。
1.会社は「男性中心」のルールになっている壁
【例】
・望んでもいないのにサポートやアシスタント的な立ち位置を期待される
・少し目立つことをすると「バリキャリ」扱いされる
・自分では一生懸命にやっているが、「イタイ」等と言われる
・なぜか昇格が遅れる
「今はそんな時代じゃないでしょ・・・」といいたいところですが、このようなことはまだ山程あります。あからさまなものは減ってきていますし、先進的な会社ではそんなことはしていないでしょう。それでも、まだ「女性が活躍」することをよく思わない場面に遭遇することは多々あります。この問題について、
ビジネス・ゲーム 誰も教えてくれなかった女性の働き方 (光文社知恵の森文庫)
- 作者: ベティ・L.ハラガン,Betty Lehan Harragan,福沢恵子,水野谷悦子
- 出版社/メーカー: 光文社
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では、「女性は会社の外国人である」
勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド (ディスカヴァー携書 022)
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2008/03/01
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では「女性に自立してほしくないのが社会の本音」という表現をしています。まとめるならば、①自分たちの領地を脅かす存在が来た、という風に捉えられる②補助的な業務をしてくれる人がいなくなれば自分たちでそれをやらねばならないとき危機感があるという状態がまだまだ残っている、ということです。この2冊では、女性が学ぶ機会を与えてこられなかったビジネスの現場でのルールを解説すると同時に、それを理解した上での立ち振舞いから、服装、キャリアの築き方まで書いています。
※なお、「ビジネスゲーム」は元々は1977年にかかれており、それを日本に合わせて書いてあるものなので少し表現がしっくりこないところもあるかもしれません。(日本は30年遅れているといいますが、本当にそうなんだなあ・・というのも分かって面白いですが)勝間和代さんの本も10年経っているので少し今と違うところはでてきていると思いますが、十分今にも通じる部分があると思います
2.家族からの「女に期待される役割」の壁(主にパートナーの壁。ここに収入の壁もかかってくる)
【例】
・親から「お母さんが側にいないと子どもの教育によくない」「家事代行を使うなど、夫や子どもがかわいそう」と言われる
・共働きだが、「時短は当然女性側」「転勤についてくるのは女性」という前提で話が進む
自分はもうそんな考えではない!親やパートナーがなんと言おうと関係ない!といいたいところですが、ここで苦しんでいる人の多さ。親ならまだしも、自分が働くことを応援してくれていたパートナーが、結婚したり子どもができてから、なぜか自分の仕事を「平等」にみてくれなくなる、という話をもう数え切れないほど聞いてきました(短時間取得の話等はまさにこれ)。ここでの大きい要因は①「女の子はおままごとがすきだよね」といった、小さな頃から少しずつ積み重なるイメージ②これまでの社会の構造から、男性の方がどうしても収入が多い状況と「収入が多いほうが働いたほうが効率的」という現実的な話が連動している、の2点かと思っています。この問題を理解するのに役立つのが
「育休世代」のジレンマ 女性活用はなぜ失敗するのか? (光文社新書)
- 作者: 中野円佳
- 出版社/メーカー: 光文社
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です。「バリバリ仕事をしたい!」と言っていた女性が(人ほど)何故ドロップアウトしていくのか、ということを、事例とともに記載しています。ではどうすればいいのか?両立の現実把握や、状況を恒常させていくためのマインドやノウハウに関する本でいうと、
2人が「最高のチーム」になる―― ワーキングカップルの人生戦略
- 作者: 小室淑恵,駒崎弘樹
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2011/06/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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仕事と家庭は両立できない?:「女性が輝く社会」のウソとホント
- 作者: アン=マリー・スローター,篠田真貴子(解説),関美和
- 出版社/メーカー: NTT出版
- 発売日: 2017/07/31
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あたりがおすすめです。また、本ではないですが、あつたゆかさんが最近開発された結婚前に二人の価値観をすりあわせる「
ふたり会議|結婚前にパートナーと価値観の確認ができるサービス
」もおすすめです。キャリアを築きたい女性にとって、パートナーは重要です。しっかり二人が納得できるよう、本やツールを使ってとことん話すとよいかと思います。
3.身体的なタイムリミットの壁
【例】
・35歳をすぎると妊娠できにくくなる、リスクが高まる
様々な技術が向上し、一概にこうだとは言えなくなってきていますが、それでも「物理的に子どもを産めるかどうか」という問題は女性の悩みを増やしていきます。そして、それは紛れもない事実です。ごまかしても、身体的なリミットは来てしまう。
オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す (光文社新書)
- 作者: 三砂ちづる
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2004/09/18
- メディア: 新書
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は、一度自分の体と向き合ってみる、という点で読んでみてもいい本だと思います。正直なところ、この本の中には、正直、「キャリアをバリバリ歩みたい!」という女性にはむっとするような表現もいくつかでてきます(私は結構イライラして読んでました笑)しかし、現実から目をそむけても仕方ないので、「体のこと」にもしっかり向き合ってみる、という気持ちで読んでみると選択の際の一つの視点になるかもしれません。
4.制度の壁
【例】
・待機児童になってしまい、保育園に預けられず働けない
・子どもが障害を持って生まれたが、預けられるところがなく働けない
ここは本で紹介すると言うより、現状の制度では阻まれてしまうこのような現象も起きる、という例示として出しました。私の勤めている
認定NPO法人フローレンス | 新しいあたりまえを、すべての親子に。
では、このような現状の社会問題を解決するための事業を行っていますが、親子に関する社会問題はまだまだたくさんあります。自分たちの努力ではどうにもならないことでキャリアを中断せざるをえなくなる、という状況(そして、そうなった場合に多くは女性がその責を担う)も、残念ながら現実問題として発生しています。
5.女性自身の意識の壁
【例】
・パートナーに迷惑をかけるくらいなら自分が犠牲になればいい
・なにか言われるくらいならしたくない
・上司の女性がつらそうで、あんなふうになりたくない
1~4の様々な洗礼をあびた結果、女性自身が「自分のキャリア等大したものではない
から、無理しないでいいや」という気持ちになってしまうことがあります。本当に家庭にコミットすることが大好きだったり、キャリアに興味がなかったりするのであれば問題ないのですが、「本音ではキャリアをしっかり築きたいのにそれができなくて苦しんでいる」人がどれだけ多いか。
そもそも①~④のような壁があるのがナンセンスなのですが、女性自身が意識を変えることで、本当はつかめるチャンスがあることもあります。少しでも、「自分、本当はできるかも?」「やりたいかも?」と思う方には、
LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲 (日経ビジネス人文庫)
- 作者: シェリル・サンドバーグ,川本裕子,村井章子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2018/10/02
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や、様々な女性リーダーたちの自著などを読んでみるのも、刺激になるかもしれません。勿論、読むことで「自分と全然置かれている状況がちがう・・」と思うこともあると思うのですが、「何か活路があるかもしれない」というヒントがあるかもしれません。
社会を変えつつ、同時並行で個人の問題解決をしていく必要がある
というわけで、今回は5つの壁と、その理解の手助けとなる本について記載しました。今回のことで私が言いたかったのは、「社会の変革と個人の問題の解決両方をやる必要がある」ということです。例えば、「社会の変革」でいうと、もっと家事代行等アウトソースのサービスを使うことに抵抗がなくなったり、男性が働き方をゆるためたり、待機児童がなくなったり、「女性が働くこと」への障壁になっている減少をなくすための動きをしていく必要があります。ここは、私の所属しているNPOで取り組んでいることもそうですし、個々でできることで言うと、まずは選挙に行ったり、自分たちが暮らしやすい世の中になるように動き、発信していく、というのも重要です。
一方で、「社会」というのはすぐに変わりません。未だ年齢で採用や昇進を控えられることもあれば、頼りたいのにそのための制度やサービスがないこともあるでしょう。そのために、カウンセリングやコーチングという形でプロと一緒に手立てを考えたり、パートナー選びを真剣にしたり、パートナーと話し合うためのツールを利用したり、一人で生きるのに快適に過ごせるためのキャリアやお金の設計について棚卸ししたり・・・と個人の問題として個別に対処法を考えていくことも必要です。
だから私は、欲張りかもしれないけれど、両方やっていきたいと思って今の働き方(NPOで働きながら、個人のキャリアに関する仕事をする)をとっています。
正直、今はまだまだ生きづらい。日本でた方が楽なんじゃないか?って思うこともあります。それでも、10年後に少しでも「なんか本当に働きやすくなったよね!」と、自分の世代や後の世代が笑えるように、明日からもがんばっていきたい。そんな風に思います。
「働き方改革」の次は、「遊ぶように働く」と「個」がキーワード?
「働き方改革」という言葉ができて大分たちました。実際にすべての企業にそれが浸透しているかは別ですが、政府方針としても発信され、すでに言葉としては新しいニュアンスは無くなってきています。実際、今の勤務先は「働き方改革」では先進企業で、元々はそれを魅力の一つに結構な数の応募が来ていました。
しかし、様々な企業で「働き方改革」が取り入れられてきている今、それだけでは勝負ができないのを感じています。要は、「働き方改革」だけでは、数ある魅力的な企業の中で優秀な人材を獲得するのは難しくなってきているということです。
この動きは今後ますます加速しているものと思います。(というか、それが望ましい社会の形なのですが)
では、「働き方改革」が実現された後。人々はどのような基準で企業を選ぶのでしょうか。私は少なくともしばらくは、心から今の会社で働きたいと思っています。例え、多少給与を積まれたりその他の条件がいいと言われてもです。
その理由を考えた時に、働き方改革の次のキーワードが「遊ぶように働く」と「個」なのではないかと思いました。
キーワードその1:遊ぶように働く
「働き方改革」がきっかけかは微妙なところですが、仕事の形は画一的ではなくなってきています。転職が当たり前になり、副業を解禁する企業は増え、一つの企業で働く必要もなくなってきました。また、ITの発達に伴い、在宅やリモートでの働き方が可能になり、1日8時間や定時という概念も崩れつつあります。その様な中で、仕事の仕方も様々になりました。YouTuberという仕事がなりたつ時代。要は昔のように「仕事は嫌なことも我慢して奉仕するもの、そのかわりに賃金をもらうもの」というものではなくなってきています。
優秀な人であればいくらでも仕事も仕事の仕方も選べる。このような中で出てくるのが「遊ぶように働くことができる」というキーワードではないかと思います。
人は、得意で好きなものをしている時に最もパフォーマンスを発揮できます。では、それができるとなったら?他の企業よりかなり魅力的なのではないでしょうか。
私は元々もっと個々が自由に生きることができるために働きたいという思いがありました。同時に、人が輝く場を作ったり、ファシをしたり司会をしたりすること、企画業務を行うことが大好きで得意です。そして実際、色んな人がその人らしくあれる社会に向けた会社で仕事をしていて、基本的に好きな業務ばかりできています。もちろん、それに伴う面倒な作業は発生しますが、やりたいことのためなので苦になりません。毎日遊ぶように仕事をしています。(少なくとも、宝くじが5億円あたっても私は今の仕事やめません)遊ぶように仕事をしていると、勉強したいことが無限にでてきて、それがまた自分のスキルになります。そう、「遊ぶように働く」は働く上では「最強」なのです。
キーワードその2:「個」の尊重
キーワード1とかぶる理由もたくさんあるのですが、2つ目が「個」の尊重です。「個」の尊重とは、その人がその人らしくあれる、ということです。私は今、本業で人事をやっている他、キャリアカウンセラーとして面談や講義を行いつつ、キャリア関連の記事を書くライティング活動も行っています。また、趣味でバンド活動をやっておりバンドマンという顔もありますし、アニメが大好きなオタクという顔もあります。
今の会社にきて初めて、私はこれらすべてをさらけだし、それぞれの活動にそれぞれの活動が少しづついい影響を及ぼしている、という経験をしています。バンドの友人が会社のイベントに来てくれたり、会社の人と同じアニメを見たり、本業の仕事でキャリアカウンセリングのときに得たスキルが生きることがあります。また、このブログを社員が読んで感想を伝えてくれることがあります。元々自己肯定感が高い方ではありますが、より、それを後押ししてくれる環境だと感じています。これもまた、「どこの企業でもいい」とは思えない、ものすごい魅力です。
少し前に「ティール組織」という人事・組織の本が流行りました。ティール組織は簡単に言うと、ビジョンでつながった個人が個を生かして仕事をする。要は「上」や「命令」という概念とは違い、個々が自分のできることを自分で考え、裁量を持って仕事をすると良い組織になる、という組織の形なのですが、これが流行ったのは「このような組織のほうが活躍できる!」と感じる人が多いという裏返しではと思います。
そういった意味でも、やはり「遊ぶように働く」「個」は次のキーワードだと思うのです。
未だに長時間労働がおさまらない、従業員の人生を無視して上から押さえつける企業というのは、これからどんどん選ばれなくなってくると思います。「働き方改革」という言葉が公的に認められたことで、たくさんの労働者が今までの働き方のおかしさやもっといい企業がたくさんあることに気がつく機会が増え、これはますます加速するでしょう。
個人的には、魅力的に感じてもらえるような組織をつくっていく人事でありたいと同時に、対個人活動としては、今理不尽な環境で働いている人たちに向けて、「もっと自分らしく生きられる道がある!」ということを伝えていくようなことができればと思います。ゆくゆくは、今は理不尽なことをしている企業に、魅力的な企業になる手伝いみたいなこともできたら。
というわけで、今回はちょっと小難しいですが「働き方改革の次」というお話でした!
人生が不安だなあと思った時には
体調を崩したり書く案件が大量に発生したりで、ブログが少し空いてしまいました。
体調を崩すと色々と面倒で、仕事もちょっと捗らなかったり、友人との楽しい時間も体調の悪さが勝ってしまったり。そんなわけで体調の管理は優先順位一番にしないとなあと思ったのですが、そんな時は漠然と人生が不安になったりもします。このままだったらどうしようーとか、お金大丈夫かなーとか。
そんな時、会社でふと言われていたこの言葉。
「やれない理由を探すのではなく、どうやれるかを考える」
モヤモヤしていたとき、この言葉がすごくピンときました。なんとなく人生が不安になったときにも、この考え方は結構有効なのでは・・・と。
「なんとなく」が何なのかを考えてみる
「なんとなく人生が不安」な気分の時。モヤモヤと気持ち悪いわけですが、このモヤモヤというのが実は一番心に悪い。
ので、まずは「何に対して不安なのか」を考えてみます。できれば、書き出し、その後、その不安について細分化します。例えばざっくり「お金が不安」だったとして「給与が少ないこと」とか、「老後の蓄えが不安」とか「病気や事故になったらお金が足りなくなる」等。
そして、このように言語化すると、不安なことは以下の2種類に分けることができます。
・対処可能なこと
・心配したところで対処が不可能なこと
さっそく、さっき書き出したものを分けます。
「対処可能なこと」にフォーカスして対策を書き出し、実行にうつす
分けたら、「対処可能なこと」に対して、具体的に対策を書き出し、実行に移します。
例えば「老後の蓄えが不安」だとしたら、どうしたらその蓄えを作れるのかを調べます。例えば、今は個人で年金を貯めていくような金融商品もあるので、「できそう!」「これできたら安心だな」と思えるものがあればさっさと資料請求します。「貯め方のコツ」や、「年収◯万の方向けの方法」等のノウハウもたくさん落ちているので、できそうなものを取り入れてみます。
また、「給与が少ない」のだとしたら、どうしたら安心できる程度まで上がるのか、もしくは、今の給与が本当に少ないのか(貯める方法や使い方のコツの本を読むと別に余裕だなと思えたりする)、などを勉強して検証します。場合によっては転職や副業、キャリアアップが視野に入ります。
対処できないことは気にしない
これに対し、病気になったら・・・に関しては、何の病気になるかまでは予測できません。もちろん、健康的な生活を送って予防することはできます。保険に入ることもできます。しかし、予防できないものもありますし、事故等自分の注意だけで防ぎきれないものもあります。
しかし、これは悩んでも本当に仕方のないことです。残念ながら「気にしない」しか方法がありません。しかし、上のフェーズで対処できることは対処している訳なので、「漠然と不安」のときよりは大分心が楽になっているはずです。
「◯◯が不安だ…」と思う時。不安に思っているだけでは、何も変わりません。不安なままです。
しかし、細分化してできることをやってみると、動いていないときよりずっと安心できますし、実際に安心できるための行動にうつれているので実績も出しやすくなります。
「漠然と不安」になったとき。試しにやってみると、少し自信がつくかもしれません。